違法カジノ店で賭博 市くらいのふてぶてしさをもって、金メダルで名誉を挽回してほしい。
DVD「新・座頭市」を見ている。賭場で親を張らせてもらった市が花札を受け取ると「ご冗談言っちゃいけませんぜ」と表が見えるように裏返してしまう。やはりめくらだからと馬鹿にした一座は、お互いに顔を見合わせ、薄ら笑いを浮かべる。当然やくざの勝ちとなる。掛け金を上げた次の場。市は油断したやくざから総取りにしてしまう。
▼カミングアウト(?)すると、麻雀をして掛け金がなかったことはない。レートは低いが、何かしらの金銭が行き来する。後楽園の場外馬券売り場で当てたあとのビールのうまさは格別だし、パチンコに行って財布の中身をぜんぶすったこともある。こどものころ、正月に一文10円でする花札は大好きだった。
▼バドミントン日本代表の桃田賢斗選手(21)と2012年ロンドンオリンピック代表の田児賢一選手(26)が、違法カジノ店で賭博行為をしていた問題。ある会に出席した後の懇親会で話題になった。受けた処分は当然だという意見と、許してやれが、だいたい3対7くらいで、意外とみなさん寛容だった。
▼この問題、ギャンブルの「胴元」はだれかなのだ。競馬や競輪、競艇、オートレースの公営ギャンブルはお上が胴元でOK。パチンコは限りなく黒いが、警察が胴元だ。賭けマージャンは違法である。そして、カジノ は闇資金につながっている胴元だ。桃田はまだ若く次の東京五輪がある。受けた処分は厳しいが、市くらいのふてぶてしさをもって、金メダルで名誉を挽回してほしい。