これまでがこれからを決めるのか、これからがこれまでを決めるのか。
還暦となり、お祝いとして高校時代の同級会があった。45人いた同級生の中で、16名が参加してくれた。残念ではあるが、担任であった先生と、同級生のひとりが他界していた。40年ぶりの再会に、顔はすっかり変わり、眉は白く、まったく面影を残していない者もいた。
▼60歳となって、ショックだったことがふたつ。ひとつは財布を落としたことである。現金1万円、保険証、クレジットカード2枚、免許証までいっきに失ってしまった。どこかで誰かが拾い、交番へ届けてくれることを期待したが、叶わなかった。すべて手続きし、再交付となった。
▼もうひとつが、山行中に2回転んでしまったことである。それもほとんど平らな山道と、よく整備され、しっかりとした階段で、である。だれがどうみても転びそうでないところで転んでしまった。あきらかに体重が増え、バランスがとりにくくなっているのが原因である。
▼財布にはパラコードとカラビナを取り付け、常にどこかに括り付けられるようにした。減量は月100Kmを目標に、日々走り続けている。ボケないうちに、しっかりと対策しておくことが肝心。「これまでがこれからを決めるのか」「これからがこれまでを決めるのか」
もちろん後者である。