夏は、花火。
長岡花火。アオーレ長岡に集合し、信濃川右岸に向かって歩いてゆく。人混みの中、少しでもすいている道順をたどって、観覧席にたどり着いた。薄明かりの青空で、夕日に彩られた紅い雲が、羽ばたくフェニックスのように浮かんでいる。
▼体調のせいもあり、観覧席で見る花火は数年ぶりであった。大勢のひとで埋め尽くされる土手や河原だが、いつのまにかすべて有料席となっていた。すこしでもいいポジションで見たいからと、朝から場所取りをしていた昔が懐かしく想えた。
▼日没から30分ほどたつと「慰霊と平和への祈り」3発が打ち上げられる。いわゆる「しらぎく3発」である。長岡の花火というと、きらびやかで豪華な演出を売りにしているが、開催している主旨からすると、この可憐な単発三つですべてである。
▼2時間もの間、見るものは飽きを知らない。スマホの時代、長生橋のナイアガラと同時に放たれる三尺玉3連発で切られたシャッターは、100億枚くらいか?いっしょに見てくれた同級生、ありがとう。うれしかった。たのしかった。また来年も。