世界のリーダー酔狂事情—酩酊して核のボタンを押すことはなさそうだ。
酒を飲む機会が多くなる季節がやってきた。
▼世界の指導者を見ると、飲まない(飲めない)人がほとんどだ。安倍首相は記者の前ではビールを飲むらしいが、それは健康アピールのパフォーマンスで、いつもはウーロン茶らしい。東北地方の酒蔵を巡行しているとき「私は飲みませんが、女房はいただきますから」と言っている取材光景を見たことがあるからほんとうだろう。
▼ロシア人男性の寿命が短いのは有名で(55才くらいまでに亡くなる)、それはウオッカの飲みすぎというのがもっぱらである。プーチン大統領はウオッカはもちろんアルコールは一切飲まないので、それがロシア人女性から絶大な人気を得ている理由という。
▼アメリカ次期大統領のトランプ氏。自分はもちろんのこと家族の飲酒を禁止しているらしい。タバコもやらず、子供たちへは家の手伝いをした対価として、いくらかのアルバイト料をきちんと出す。女性関係以外は、厳格なアメリカ親父らしい。酩酊して核のボタンを押すことはなさそうだ。
ひるがえって、自分の胸に手をあてれば・・・。酔ってメガネや財布を落としたり、ポン引きに追いかけられたりと失敗談には事欠かないが、やめるにやめられない。百薬の長と言われているものの、私の寿命をのばしているかと問われれば、たぶん反対だろうと思う。おまけに酒を一日飲まないと人生を損した気分になるから始末に負えない。