ワイン適合種についての簡単なレクチャー

講習性Tさんへの回答を一部含みます。 私は、9月下旬あるいは10月上旬に家族数人にてぶどう狩りに行きます。聖篭町の坂上ぶどう園です。市販(食用)されているぶどうで、赤ワインづくりに適しているぶどうは「マスカットベリーA」という品種なのですが、スーパーなどでは600円/kg位で販売しています。このぶどう園では450円と格安なので年2回に分けてぶどう狩りに来ています。商店にて市販されているものよりは「新鮮」ということもわざわざ聖籠町まで来る理由です。もうひとつ大きいのがETCの休日割引です。高速道路を片道料金で往復できますから、こちらもお得感があります。すこし余裕をもってでかければ十分その日に仕込まで完了します。

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ただ、最初チャレンジしてみるときはスーパーで5kg位を購入し、ハードルを低くして始めてみることをお勧めします。ベリーAでなくともそれなりにはできるのですが、やはりこのぶどうにはかないませんので強くお勧めします。

 ▼ ワイン適合種について ワイン適合種でおなじみなのがヨーロッパ種の赤であれば「カベルネ・ソーヴィニヨン」や「シラー」などが有名でしょう。また、白ワインであれば「シャルドネ」を真っ先に思い浮かべます。ただこれらの品種は市販品として出回ることはほとんどなく、ワイン適合種栽培農家はメーカーとの契約で生産調整していますから絶対に売ることはありません。私はナスパニューオータニの従業員と同級生ですが、一年前から根回ししていてもほんの5kgしか手に入りませんでした。ちなみに「マスカットベリーA」は岩の原ワインで有名です。川上善兵衛によって品種改良され食用・醸造用それぞれに親しまれています。

 ▼ ワイン購入時はラベルを見るべし! ワインを購入する時ぜひラベルを見てください。ブドウの品種が記載されているものもあれば無いものもあります。単品品種で記載されているものは金額的にも高いものが多いようです。また、無記載のワインはどのぶどうを使用しているか公表しないわけですから、当然いろいろな品種をブレンドして作られていると考えてよいと思います。ですから比較的安いワインでは無記載のようです。