客引きの兄さんも賑わいのひとつと思えばいいんじゃないかな?
中学校の同級生で酒を飲みに出かけた。三連休の初日は台風の影響で雨もポツリポツリと降っている。どこかへ出かけようと思ってもみたが、雨にプランをかき消されたのでちょうど良かった。まだ明るい、少し早い時間から5人で集まって飲み始める。昔馴染みの同級生がする話は、仕事の話をするわけでなく、近況報告をするでもなく、心配事を真剣に聞いてあげるでもない。くだらない話をそれぞれが思ったことを勝手に言っているだけの飲み会である。
▼酒を飲み始めると眠くなるのが癖である。以前出張で大宮へ行ったその帰り、同僚と駅周辺の居酒屋で酒量を上げてから新幹線に乗り込んだ。席に着くなり寝てしまい、気づいた時は長岡駅を通り過ぎ、終点新潟駅だった。個人タクシーを捕まえて「長岡まで行ってもらえませんか。高速道路を使って」「財布に1万円しか無いので、全部でそれでお願いします。」なんとかその日の内に自宅にたどり着くことができた。
▼以前は落し物も頻繁にした。酔ってタクシーで家に帰る道すがら、ずっと車が動いていればいいのだが、信号機で車が加減速する。その時に一気に吐き気をもよおしてきた。たまらず、信号が赤で止まっているときドアを開け、戻してしまった。家に到着して起こされた時には、掛けていた眼鏡もなければ、ポケットに入っていた財布もなかった。傘は何本無くしたか分からない。
▼足蹴に店の看板を倒してしまったことがあった。ポン引きらしい兄さんに追いかけられ、逃げとおしたこわい思い出もある。昨日の長岡の飲み屋街をみると、客寄せの兄さんはほとんど居なくなってしまった。これ法律なんでしょうか、条令か何かなんでしょうか?品行方正でいいのだろうが、歓楽街として活気が今一つ無くなってしまったようで、昭和が懐かしく、ちょっとさみしい。