たまに新潟日報をみてわらってしまった。

父が入院してもうひと月以上がたってしまった。大手術の上に検査結果が思わしくなく、一週間後に再切開となった。昭和10年生まれ。体力的にはそうとうな負担となっているのは間違いない。点滴からおかゆの食事になり、食欲はあまりないのだが、少しづつ体調は戻ってきてると本人は言う。新聞もわずかな時間だが読めるようになった。

 

▼病院へ見舞いに行くとき、家に配達してある新聞を持って行った。新潟日報は県内最大の発行部数の地方紙だ。北海道新聞、東京新聞、中日新聞などとの連携が強い左翼系新聞である。一昨年新社屋の高層ビルを竣工させた。現在の篠田新潟市長の出身母体でもある。230万人の新潟県人口で発行部数が約50万部であるから、影響力もなかなかなものだ。

 

▼もう一年以上読んだことはなかったが、車の助手席で紙面を読んでびっくりしたというか、苦笑してしまった。記事そのものよりも、読者投稿欄に投書している方の年齢である。60代(後半)4人、50代ひとり、10代(中学生)ひとり。20代30代40代がひとりも掲載されていないとはどうゆうことなのか。多くの読者を獲得するには「各世代の声をバランスよく」と思うのは素人考えらしい。高齢者が読者層の多数らしく、明らかにターゲットとしている。

 

▼私が紙の新聞を取らなくなってからもう15年以上は経つ。インターネットで情報の多様化は誰の目にも明らかだし、新聞の主張はそれはそれでいいのだが、多くの人は一方的で左翼的な偏った情報だけでは満足していない。県外情報は共同通信の配信で埋め、それを基に社説を書いていたのでは今の若者はついてこない。社説以上に良質な意見が、ネット社会の今、溢れ返っているからだ。働き盛りの年代を無視した紙面づくりで、10年先の発行部数は10万部を維持しているだろうか。

 
*7月7日「窓」への投稿年齢 17歳、32歳、69歳、71歳、73歳、78歳
 

お金を出して買う記事か?

 
テレビとネットで書いてませんか?
 
simen