選挙権

もうすぐ誕生日だからか、白髪が少し目立ってきたからかわからないが、先日、二十歳の長女がシャンプーをプレゼントしてくれた。「お父さん太ってきたんじゃ?」と減らず口はあいかわらずだが「おはよ」と自分から挨拶をしてきた。社会人となって少しずつ精神的に大人に成長していると感じている。

▼来年の参議院選挙から選挙権が18歳からに引き下げられる。240万人も有権者が増える。未成年の次女も投票権が与えられ有権者だ。若者の意見が政治に反映されることはとてもいいことだし、政府・マスコミは大いに宣伝し刺激してもらいたい。高齢者中心の政策と予算集中はもうかんべんしてほしい。

▼20歳からの引き下げにはもちろん賛否両論あるようだ。ただ、低投票率が問題になっていて選挙に行かない大人が多い中、「なにも分らん若造に有権者年齢を引き下げた」からと文句も言えないのではかいか。「低投票率は政治がだらしないからだ」と言うひとは主権が国民にあることを忘れていて、天に唾しているように思う。

▼投票率がすぐに向上するとは思っていない。ただ18歳という年齢はまだ高校生な訳で、学校での教育効果を大いに期待している。選挙に行くことを体験させて実感させることは、一度も選挙には行ったことがないというだめな世代を激減させるに違いない。若者はだらしないのではなく、精神的に成長過程なのだ。