圧勝
11月11日に「就活」で書いたとおり、衆議院が明日21日に解散する。私の推測ではなく、菅官房長官の定例記者会見からこれを読み取ったジャーナリスト長谷川行洋さんの晴眼だ。同じ事を聞いても感じる人と、ボーとしている人。官邸記者はいったい何をしていたのかと聞きたくなる。
▼ボーとしているのは官邸記者だけでなく、当事者の国会議員も同様だ。11月2日に放送された「たかじんのそこまで言って委員会」で、内閣官房参与の飯島勲氏が「12月2日に衆議院が解散、14日に投開票が行われる」と発言している。野党への牽制球だけだと思ったのか、それとも鈍感なのか。
▼安倍首相は、外遊先の中国とオーストラリアから「解散風」という暴風を起こした。当人が日本にいないのだから、財務省や増税派議員からの横槍は限られている。帰国してからおかしな雑音が聞こえないよう、すぐに宝刀を抜き「消費税先送り・衆議院解散」を演説した。
▼考えに考え抜かれた解散だ。用意周到な準備と状況判断。野党は狼狽し、くだらない「うちわ」を攻めている内に、内輪もめとなってしまった。みんなの党はさっそく瓦解し解党した。マスコミは絶対安定多数の与党が数を減らすといっているが、ボーとしていた野党に勝ち目はなく与党の圧勝だろう。