ラーメン

ラーメンを無性に食べたくなる時がある。今日のお昼もラーメンだった。食べるときは決まってお昼時、食堂のラーメンではなく、らーめん屋のラーメンだ。新しく出来た店にも行ってみたいと、迷いに迷うが、結局食べるところはだいたい決まっていて、なかなか新しいところにチャレンヂできないでいるのは「はずれ」も多いからだ。

▼今は昔。食堂のらーめん屋はあったが、ラーメン専門のらーめん屋はなかったように記憶する。私がらーめん屋のラーメンを始めて食べたのは38年前の「青島」ラーメンである。宮内駅前の左側小路を入ってすぐの所に、小さな店を構えていた。メニューはラーメン、ラーメン大盛り、チャーシュー麺、チャーシュー麺大盛りの四種類。

▼味は生姜醤油。非常にシンプルで、長岡ラーメンと言えばこの味が代表格と言えるほど定着している。のれん分けした店は数えきれない。これほど長い間四つのメニューで生き残っていること自体、世間の指示を得ている証拠と思うし、企業経営のヒントがあるように思う。長岡市でラーメンドリームを実現した初めての店ではないか。

▼らーめん屋が乱立し、長岡市も激戦区にある。新興勢力も華々しい。が、材料をこねくり回したスープとそれにマッチしない麺。遅い・ぬるい・少ないの三重苦。知らなくてよい素材の説明書き。それなりにうまいが、しばらくは行かなくていい味。そんならーめん屋は一つや二つではない。

「らーめん屋よ、何か勘違いしてないか?」