iPhone7

もう、充電してもすぐバッテリーがなくなってしまう。ゆびでタップしても反応がやけに遅い。使いづらくてしょうがないということで、女房のスマホを新しくした。XperiaからiPhone12に機種変更したことで、我家のスマホは全てiPhoneとなった。

▼亡くなった親父の携帯電話は、モトローラ製で、大きめのスマホと同じくらいの大きさであった。電源を入れると、緑色のまばゆい光を発散し、あたりが明るく照らされるほどであった。まだ、携帯電話を買うのに、多額の保証金が必要なころである。

▼携帯電話の料金が高すぎると、菅総理は電話会社に圧力をかけている。ひとりあたり5千円以上を支払いにあてているから、家族が多ければそれだけ家計の圧迫度合いは増してくる。暮らしづらくしていることは確かだが、生活必需品となっているから、持たない訳にいかない。

▼私のiPhone7は、スティーブジョブズの教えのとおり、一切付属品を付けていない。寒波粉雪の降り続く空を恨めしくながめ、ウェザーニュースを事あるごとに見ていたら、次の瞬間、その仕草を嫌うようにスルリと左手を脱け出し、コンクリートの土間に激打した。鈍い音がこまくを揺らした。通帳引落しの、非情音であった。