三嶋大社
三島のマンションから引っ越すときは、ばあさんと修善寺温泉に泊まり、三嶋大社を参拝。帰り際に三島駅前のうなぎ屋で「鰻重」を食べた。これが人生初めて口にした「うなぎ」であったと思う。30年以上も前である。
▼その三島へ行ってきた。世の神社仏閣はどこも初詣自粛らしい。それでは一足先にと思い立ったのが三嶋大社であった。残っている青春18切符を利用し、京王線の千歳烏山駅から約3時間かけての、普通列車自由席のたびである。
▼駅前は楽寿園や白滝公園など、新幹線が停車するとは思えない自然豊かな森が広がっている。富士山からの湧水が町中を流れている。三島駅からその川沿いを、清流に導かれるように歩をすすめていくと、15分ほどで三嶋大社である。
▼「七五三詣・初宮詣等・繁忙期のご祈祷について」の密対策が掲げられ、すでに初詣用の出店が軒をならべるが、人出は昨年の大幅減となるだろう。ただ三嶋の神様も、ウイルスに「謝罪と賠償」を求めるすべは知らない。