並んで待つ

舞浜には新しく「ディズニースカイ」が誕生するらしい。年間3000万人のひとが訪れるから、混雑緩和が課題なのだ。希望のアトラクションを体験する為には入場前から並んで待ち、中に入ってからもひたすら並んで待つ。ファストパスなどの対策も講じているが、基本は並んで待つことをがまんする忍耐が必要である。

 

▼田舎者の特徴はこの並んで待つということに、たいへん不慣れなことだ。長岡市など合併してから27万人となっているが、旧長岡市は18万人ていどの人工である。普段から目的のために、並んで待つということがない。興味を引くイベントは少なく、ディズニーリゾートなどの施設そのものがないからしかたない。

 

▼それでも少しの例外はある。アルビレックスのホームゲーム。美松の「サンキューまつり」。ラーメン繁盛店のお昼時などだ。ただ、これも外から見ているだけで、私本人はまったく見向きもしない。バスケットはルールすら知らないし、シュークリームはひとつ食べればよいし、ラーメン店は並んでいればすぐにあきらめて、次の店に移動してしまう。

 

▼目的を果たしたときの達成感につながっているからこそ、時間をかけても並ぶのだろうことはわかる。iPhoneの新機種発売日などの行列もそうだろう。並んで待つ時間を、楽しいことへの投資ととるのか、浪費としてもったいないと考えるのか、はたまた「そんなもんだ」となにも感じないのか。私にとっては、どんなによく考えても自分への罰ゲームでしかない。