うどんは永世七冠をとっくに凌駕している。
うどんはB級グルメと呼ばれているそうだ。安価で、贅沢でなく、庶民的でありながら、おいしいと評判の料理がB級の条件らしい。かけそばかけうどんといったら、ファーストフードの代表格でもある。さしづめ二冠王というところだろうか。
▼駅前そばといったら、そばありうどんありの店だ。昔からそば屋のカレーや天丼はうまいと評判のところが多い。そばつゆで仕込んだカレーは、まろやかでこくがある。また、お得意の天ぷらを使った天丼は、それだけでも良しであり、麺類とのセットメニューもなお良い。
▼事務所のはす向かいに「長岡小嶋屋」というそば屋がある。ここで季節限定の【鍋焼きうどん】を夫婦で食べてきた。こればかりは駅前店のように気安く食べられない。値段もかけうどんとは比較にならないくらい高いが、その味に惹かれ、この時期の楽しみとして毎年来ている。
▼うどんといっても多種多様なのである。ひとくちでABCグルメなどと順序を付けられないほど、庶民になじみ、そして楽しみを提供してくれている。水沢うどんや熊谷うどんなど、産地特産ということろもある。将棋の羽生善治は永世七冠で国民栄誉賞を受賞するそうだが、こちらは冠がいくつかわからないほどの国民栄養賞で、そんなものはとっくに凌駕しているのではなかい。