しずかな環境での退位をしていただき、ぜひ次の時代、新元号につなげていただきたい。

実の姉夫婦が年始に来てくれた。昨年は都合が合わず、2年ぶりとなる。互いの子供たちも大きくなって、それぞれの都合で動いているので、姉弟と私の両親の顔合わせになっている。話すことと言えば、健康のこと、それぞれの家族のこと、仕事のことなどいたって普通の話題である。

 

▼我が家も、義兄の両親も健在である。四人とも昭和10年前後の生まれなので、すでに80才を超えている。義兄の父は腰が曲がり、動くのが大変だとか、母は免許証を返納しようと考えるが、どこへ行くのも不便になるし、じいさんに運転をお願いするのもいやだと言っているとか。

 

▼あと1年あまりで平成の世も終りとなる。お互いの両親は昭和8年生まれの今上天皇陛下と同世代だ。皇室の激務を御年まで続けていることがどんなに大変かは、両親を見ていればわかる。老いのスピードは各自違えど、80を超えればその違いも少なくなっているに違いない。

 

▼国立大学の教授である義兄は「新元号はまったく必要ない」と言っていたが、「あの時代」と言ったとき、西暦ではまったく思いをはせることができず、非効率ながら元号をなくしてほしくないと思うのは私だけだろうか。しずかな環境での退位をしていただき、ぜひ次の時代、新元号につなげていただきたい。ちなみに義兄と私は7日違いの誕生日である。