香典返しは「お好きにどうぞご勝手に」

香典返しというと、海苔やお茶など「消費できるちょっとした日用品」というイメージがあった。もらっても私などが使えるものなどなく、いつのまにか誰かが食べたり、使ったりしていたのだろう。

 

▼最近はカタログ販売の冊子が入っていたり、送られてきたりすることが多い。見てみると、有名温泉旅館の宿泊券や皿などの日用雑貨、ネックレスや腕時計などのアクセサリーもある。

 

▼最近も二つ通夜に参加した。家族に送られてきたものであれば、鍋釜などを選んでしまえば問題ない。ただ、公的な会を代表していった場合は、自分のお金ではなく会のお金であるから、勝手に自分の欲しいものを選ぶわけにはいかないから困ったものである。

 

▼海苔であれば、「なかなかおいしかったなあ」と会話の種にもなるが、カタログから選ぶとなると「お好きにどうぞご勝手に」となにか冷たく突き放されているような感じになるのは私だけだろうか。