「登山は仕事で、仕事が趣味です」も正解です。


趣味の登山。2017年の山は天候が不順で、なかなか快晴の中で快適な登山とはいかなかった。本命中の本命「北岳」は、土砂降りの肩の小屋で待機を余儀なくされ、やむなく雨の中登頂となってしまった。ホワイトアウトの山頂からの眺めは皆無に近く、再チャレンジの山としてインプットしてきた。

 

「趣味はなんですか」と尋ねると、「ないです」「べつに」「あるかなあ」などと答えるひとはおおい。うちの女房がそうだ。また、「趣味は仕事です」と答えるひともいる。それって趣味じゃないような気もするが、好きで得意な分野を仕事にしているので、そう答えるのだろうか。

 

日常仕事のことが頭の中に充満し、ほとんどの時間をついやして考えている。だから、パソコンとおんなじで、どこかでリブートしないと、キャッシュがたまってしまい、動きがにぶくなる。意識して思考を切り替える必要にせまられる。

 

一番いい方法が、趣味のことを考えることだ。次に登りたい山の情報を集めたり、ルートを確認したりしていると、自然と仕事のことから切り離されていく。くわえて登山は体力の消耗も激しい。たいていは深い眠りにおそわれ、翌日まで目覚めることはない。

 

ひとは脳がひとつしかない。仕事と趣味のユーザーをじょうずに切り替えながら、リブートを繰り返す。仕事も趣味もじつは一体である。仕事の効率を高めるための趣味であるから、仕事はなんですかと問われれば「登山は仕事で、仕事が趣味です」も正解です。