ブームアゲインか?原田知世につづく大スターはもういらない。

経営者の集いに参加するため、JR柏崎駅で降りた。ふとホームの壁に目をやると、原田知世を描いたポスターが2種類貼ってある。なつかしい。映画「私をスキーに連れてって」である。映画館でみたのは静岡県の三島で、スキー好きの同僚牧野が誘ってくれた。志賀高原の焼額スキー場を舞台とし、若者のスキーブームをトレンディドラマ風に描いていた。この前後数本の映画で、彼女は大スターになってゆく。

 

時はスキーブームであった。宿泊は、お盆過ぎの予約開始当日を、電話の前で待機していなくては予約が取れない。ゲレンデで過ごす時間は、すべっているよりもリフト待ちをしいるほうが、悲しいくらいに多かった。ゴンドラのあるスキー場は「搭乗1時間待ちは当たり前」が常識。食堂は熱気のもやで前が見えなかった。

 

それも、長野オリンピックがピーク。スノボ人口が多くなり、団塊の世代の高齢化にともない、スキー人口は次第に減少していった。こどもたちが小学生のころには、毎年のように志賀高原発哺温泉に宿泊できるようになった。常識と思っていた大混雑は消え、快適なスキーリゾートが楽しめるようになっていた。

 

時は過ぎ、こんどはインバウンドの外人が日本のスキーリゾートを大注目しているという。トマムや新井など一部のスキーリゾートは買収までされている。観光できてもらうのはおおいに結構だし、お金もどんどん落としていってくれ。ただ、あの大混雑はごめんである。原田知世につづく大スターはもういらない。