まるで敵わない。

20年ぶりでサラリーマン時代の上司と飲んだ。しゃれた居酒屋でかき鍋を囲み、当時の思いのほかを聞いてきた。話ははずみ、二次会は普段行かない私も、おごってもらうことをいいことに、どうでもいい主義はあっさり捨てBARへ向かった。

 

▼上司の辣腕ぶりは健在であった。営業で顧客に手紙を書く。会わずに何年もたつので、すでに顔を覚えていない。しかし、25年も前のお客様から相談にのってほしいと、電話がかかってくるそうだ。

 

▼部下には、なじみの飲み屋にいつ行ってもよいと言っていたそうだ。ボーナス時のまとめ払いだ。1回30万円くらい払ったというから、年間60万円くらい使っていたことになる。

 

▼翌朝はスッキリ起きた。しかし、すぐに上着のジャンパーがないことに気づいた。車のカギもそこに入っている。あわてふためいていると「BARのママに、朝ホテルに届けてほしいとお願いしておいたから」と告げられた。

 

尊敬してやまないし、まるで敵わない。