制服の威力と魅力 少子化対策は学園祭で「ミスコン」でもすれば受験倍率が2倍になってもおかしくない?
わたしの通った中学校と高校は女子の制服があった。高校での女子の制服は、紺色でとてもシンプルで清潔な印象があった。りぼんの色も学年毎でわかれていて、ちょっとサボり気のある生徒は、面が割れないように三種類をいつも用意してあったそうだ。中学生にはあこがれの制服のひとつだったらしい。
▼ 今年から、三菱東京UFJ銀行が制服を5年ぶりに復活させた。産経新聞によると「行員のプロ意識向上と来店客の安心感を高めるのが狙い。」だそうだ。画像で見ると、白いシャツに紺色のブレザー、赤を基調としたスカーフを巻いていて気持ちがいい。なんだか用も無いのに行きたくなる感じだ。
▼ 東日本大震災のボランティアに多賀城市へ行った時のことである。25人全員で同じジャンパーを着て活動した。助言者があったのだが、お揃いの服を着ていると、不安になっている被災者に「安心感」を与えるのだそうだ。警察や自衛隊も同じ理由らしい。たしかにみどり色の安いものだったが、全員悪人とは考えずらく恐怖感はない。制服の威力だ。
▼ わたしの母校はとっくの昔に制服を廃止し、私服となっている。廃止した理由はわからないが、少子化でクラスがどんどん減っている中、制服に魅力があることはひとつのたいへん大きな強みではないだろうか。人数的には女子生徒が多いのだから、そうとうなアピールになるはずだ。学園祭で「ミスコン」でもすれば受験倍率が2倍になってもおかしくない?
中越地震で被災経験がある。仮設住宅はだいたい予想どおりのつくりだったが、規模が全く違った。気おくれしたが、同じ色の服を着ているというだけで活動に一体感がでてくる。些細なことかもしれないが、とても大事なことだと知った。こういったところで成否が決まることもあるのではないか。残念ながら、高校時代の制服の写真は残っていなかった。