JR富山駅と国鉄長岡駅

寝過ごしてしまい、深夜バスに乗り遅れたいとこは、夜行列車に飛び乗ったという。翌日は霊山立山連峰を3人で登る予定であった。翌朝富山駅に迎えに行くと改札から、予定を狂わせたことでいかにもすまなそうな顔をして出てきた。

▼駅前はこじんまりとしたロータリーになっていて、数段の階段を上り駅舎にはいると、右側に立山連峰をアピールする特大の観光ポスターが飾られていた。入ってすぐ正面に改札があり、改札係の駅員が生真面目そうな顔をして切符を切っていた。

▼いとこが言うには昼間、富山への直通電車は通っていないとのこと。本州でありながら県庁所在地に直通する電車が通っていないことが信じられなかった。逆にいうと上越新幹線がとっくのむかしに開通している長岡駅は、そうとうに恵まれているのだとわかった。

▼今日来た駅舎に、昔の面影はまったくない。架線は高架化され、1階通路は南北で一気通貫となり、 市電やライトレールが頻繁に行きかう。数年前、北陸新幹線の開通にともなって、駅周辺の整備も含め、威容を誇る駅舎に生まれ変わっていた。国鉄時代につくられた長岡駅と、差は歴然であった。