至 「V6坂本くんがTVでうまいと言ってからブレークして手に入らなくなった。」

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午後11時 。三軒目というのに今日はやけに調子がいい。友人5人での飲み会で、〆はそばがいいということになり、食える居酒屋へと向かった。そばなどというからおやぢ居酒屋を想像していたら、LPレコードでレゲエらしき音楽が狭い店に鳴り響いていた。二十歳過ぎの3人組がカウンターで女子会をやっている。 「この酒なかなか入んないスよ。」と、どこぞでも聞き飽きるマスターおすすめトークに押され「至」(いたる)という酒を一升瓶で入るれことにした。

 

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▼ 「いやいやなかなかおれは好きだ」と正直に言っているのは自分だけ。ほかは 「おれはでこでもねえな」などとへらず口をたたきながら飲んでいる割に、それだったら他のものを注文すればいいものを、そう言いながらぐいぐい音がするほど飲んでいる。純米酒のさわやかさが特徴で、ぴりっとした味わいもちゃんと残しているいい酒だった。そろそろお勘定というときになると、一升瓶はすでに底にいくらかあるだけになっている。飲み干すほどではなかったのか、ボトルキープは「おめの名前書いてけや」と言う。〆のざるそばをたいらげ、時間はちょうど零時をすぎ、 めでたくお開きとした。

 

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▼ 翌々日は長岡商工会議所「東ブロック交流会」であった。同じテーブルのお世話役で、佐藤さんという女性職員がひととおりお役を終え飲み始めた。そば耳をたて話を聞いていると「いたるという酒は…」と聞こえてきた。(そういえばおととい飲んだ酒はたしか…)とおもながら、お酌を兼ね話題を振ってみた。酒好きで「至」を飲みたいのだがなかなか手に入らないとのこと。マスターのおすすめトークは真言だった。

 

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逸見酒造株式会社 真稜(しんりょう) 純米酒 至
新潟県佐渡市長石84甲
原材料/米(国産)・米こうじ(国産米)
精米歩合/60%
アルコール分/16度
容量/1.8L詰
製造年月日27.8
お酒は20歳になってから。
妊娠中、授乳期の飲酒はお控え下さい。

 

▼ 店の名前もわからず、キープしたビンの後片付けが気になったので、宴会が終わった足で処分に訪れた。
 
 
屋号は「いたる」で、マスターの名刺は「小林至」とあった。

 

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佐藤さん曰く「V6坂本くんがTVでうまいと言ってからブレークして手に入らなくなった。」
マスター曰く「うちむかしから常備酒ですから、いつでも飲めますよ」
いたる
〒940-0065 新潟県長岡市坂之上町1丁目3番地21号
セントラルビル1階6番
TEL:0258-33-9980